Delphi 10.2 では Linux 向けにサーバ用アプリを開発できるようになりました。そして開発には IDE から Linux 上でのリモート実行、リモートデバッグのために PAServer を使用します。PAServer は macOS / iOS アプリ開発でも使用しますが、Linux 向け開発が macOS / iOS アプリ開発と異なるのは「サーバ向けアプリ開発なのでアプリはGUIを持たない」ことです。従って作成したアプリへの入出力には stdin, stdout を使用することになります。
しかし PAServer 経由の操作では PAServer 自体も stdin, stdout を使用していますので、PAServer 経由でリモート実行するアプリと標準入出力を取り合うことになります。
これは少々不便なので、PAServer とは別のターミナルでアプリを実行することで、標準入出力の取り合いを回避する方法を説明します。